お前ら今通り生きてたら絶対聞かへんやろから俺が教えといたる。なバンドを語ろうの会 #2 マカロニえんぴつ(?)
少女漫画は読むとしんどいけどジャンプのラブコメが読めるのってこれ「羞恥」の種類の違いだと思う。
少女漫画は真剣に恋している男女がいて僕の価値観とのズレから居た堪れなくなって「そんな青春しなくてすいません」と感じる。言わばこうやって世界は回ってる、こういうのがみんな好きというような露骨な世間イメージを感じてしまう。
ちゃんと読んで言ってるからなこれ。
だから、逃げ恥やオタ恋は都合的に最初の方しか見れてないけど読めた。完璧な青春じゃないから。趣味とかじゃなく、価値観の話。
って考えた時にジャンプのラブコメは「都合がいい」んだよな。結局主人公に帰ってくる。現実とかけ離れたものに憧れなんてクソ綺麗で重たい感情を抱かなくていいから。
で、度々挟まれるネタや微エロにテンションを上げるのが小中学生のすることで今になるとそれが恥ずかしく感じる。
つまり「経験していない過去」と「経験した過去」には大きな差があることは明らかで、それらがこの2種類の漫画の違いを言葉にしたものなんだな。
僕か恋愛曲ばっかの綺麗な最近のバンドが聞けない要因が見事に出てきてる。
リグレットガールを聞いた。心が苦しくなった。
サウシードッグを聞いた。心が痛くなった。
マイヘアを聞いた。「あぁ…こんな先輩いたな…彼女の首絞めまくってたな…」とか思い出した。
でも僕の事じゃない。
僕は良くも悪くも音楽に肩入れをするからどんな作品でも非意識的に「経験した過去」を選ぶから今みたいに卑屈な比喩を書くバンドやボケ!知るか!オイオイオイ!!みたいなバンドも好き。
アジカン、サンボ、pillowsなんかこれじゃない?自分に無いものを追い続けて疲れ果てたから好きな物にすがって、まだそれを追い続ける人を応援するバンド。
僕はそれに憧れ…と言うより共感している。恋をしたくない訳じゃないけどそんなめんどくさいことするくらいなら合理的にお互い趣味合うし…とりあえず遊んでたりしてそっからどんどん好きになればいいんじゃない?くらいのノリの人が楽。
A子「好きー!」
B男「好きー!」
A子「でも…あのこ裏切っちゃう…」
とかキツすぎるわ。(なんかいつの日か読んだ少女漫画がこれだったからそっから苦手意識がついた。)
フィクションと分かっていても憧れないし読もうと思わないのは僕が男だからじゃなくそういう人間だからだと思う。
お母さんが少女漫画読まんかった!って人やったのもあるかもしれんけど、僕は性格診断とか見ると少し女性的やったりするから、原因はどこにもなくシンプルに神が分けた2種類存在する人間のうちの「読めない人」なんだろう。無理やりその要因を今探して書いたのがこれなのだから。
つまり僕のマッシュがギタボでハイトーンで恋を歌うバンドが聞けない理由は「羞恥心」でした。ってことでいいのかな。いい思考整理になったな~。面白い。
で、実はこっからか本題なんですよ…………
そんな僕の壁を乗り越えてきたバンドが「マカロニえんぴつ」というバンドで。
恋愛曲マシマシなのに聞けちゃうからなんなんだろなぁこの感触は………と思い続けて未だに答えは出てないし、逆の答えは出たからわかるかなと思ったら、何一つわからなかった。
つまり前述の内容がわかる人なら多分マカロニえんぴつもいいって言うと思う。
めちゃくちゃいいよ。かっけえし。歌詞もいいし。マジでなんなんだ…?
以上今回は「マカロニえんぴつ」でした……俺もこの理由をずっっと探し続けていくから。
それでは、またどこかで。