目覚め
ギターを始めて一年が経ちました。
ロックっていう音楽に育てられた自負があるけど、今まで”消費者”側でいたのが楽曲コピーから少しずつ”生産者”側によりつつある。
楽曲を作るという点ではラップをしていたから歌詞も書いたことあるけど、楽器経験は今までにないしたかがコピーバンドでもライブをすればそれは立派な”生産”すなわち表現だと思ってるので生産者って言い方をしたい。
どの口がどの曲を歌うかによって感動もするしソロのアレンジだってする。
100%じゃなくてAny%。そのAny%は完成していないって意味じゃなくてAny%のこして残りのAny%はオリジナル、その人の個性って解釈。
ギターを始めた理由は大学進学して、今所属しているサークル、そこにしか居場所がなさげだったからです。一年生の時は諸事情で入れなかったけどそれでもライブには生き続けたし入る前から先輩と仲が良かったりもした。
ギターを選んだ理由はベースの子にさそわれたから「じゃあ俺はギターや」っていうのもあるし純粋にカッコイイと思ったから。新しい環境やそれこそ新しい音楽たちとか。何かに心突き動かされたこともたくさんあるけどそれは背中を押したものたちできっかけとかではない。
変なところひねくれてて変なとこピュアなんよなぁ俺は。
こっから本題…って感じなんだけど今まで通りの生き方では自分の居場所も、やりたいこともタイミングを逃す癖がついていてそれを仕方ないからって思うにはもう遅いなっていうか。大人になる…的な、年じゃないなっていう迫った感覚がずっとあったからこそ動けたのかもな~ってケツイがみなぎった瞬間のことを整理してたりもする。
ただ不安とか自分の下手な生き方ってこれだけじゃなくて、シンプルに環境が変わるならまだしも自分が頑張らなきゃいけないことに身を置くことがどうしても苦手。
今まで上を目指して頑張ったことなんてないし何かができるようになったことによる感動の経験もたいしてない。ある程度地頭でこなしてしまってから詰まった段階で飽きる。ゲームもそう。天才ではないけど並より出来てしまったおかげでこの正確になったのか、この性格とスキルが噛み合ったのかはわからないけどこのせいで劣等感ってのは常に食らってきた。
その中でこの年齢から経験者の中に飛び込んで素人から頑張ります。っていうのはかなりハードルが高くて。今までこんなに逃げてきたのによりによってしんどいところを選んだんやろうって思うけど、それすら感じなくなるくらいのプラスを得たのも事実やったし、さっき言った背中を押してくれたもののおかげでもあるのかなって。
そしたらことのほかできちゃった…というか「うまくならなきゃ!」って感覚に押しつぶされることなくギターに触れられた。本当に回りのおかげやねんけど初めて何かをつづけて人にちょっとできますって言える趣味ができた。
卒業までの三年間続けても到底弾けるわけないと思ってた曲に一年とちょっとで到達したり、いろんな革新が起きた。自分の何かを頑張るっていう行為がこんなにも気楽に思えるなんて!って言う感動がすごい。
まだまだ下手って自覚があるから有識者にひけらかすように見せるのは…って思うからなかなか進捗は見せれてないけど今すっげえ楽しいんすよ。初めて何かできるようになった喜びを20歳で感じてる。
以上20歳が何かに目覚めた話でした。